バルタン誠路nのブログ

聖書についての随想、書籍感想

ダビデの偉大さ、ナタンとガド

今朝、歴代誌第一21章を読んで教えられた。

この章には、先見者ガドが出てくる。

 

ダビデの生涯の中で、3度、先見者と言われる人が重要な役割を果たしている。

1回目は、ダビデが神殿を建てようとの志を表明したときに、登場したナタン。

ナタンのことは、過去にもブログで書いた。

一度、「王よ、あなたのお心にある通りをされますように。」と賛辞を寄せた直後に、ナタンは主からの御告げを受け、「神殿を立てるのは、戦争で多くの血を流してきたダビデではない。その子供だ。」という言いにくいこと、踵を返して王にそのまま伝えた。

 

2回目もナタンだが、ダビデがバテシェバを通じ、ウリヤを死に追いやり、まんまとバテシェバを妻にしたあと、約一年後、巧みな例えを持ってダビデに義憤を起こさせた次の瞬間「それはあなたです。」と、ダビデの心に悔い改めによって以外抜くことのできない神の言葉の剣を刺し通した。

 

3度目が、ガドで、ダビデが人口調査を敢行する罪に陥った時、ダビデの罪を示し、神の裁きを3つの選択肢の中から1つ選ぶよう迫った。

 

ダビデが偉大だったのは、このように、自分の過ちを神の言葉をもって正してくれる先見者を近くに持っていたことから来るのではないか。このように自分に直言する神の言葉を聞き、伝える人を遠ざけず、一番聞きたくない時に、言いにきてくれる関係があり、ダビデもそれを聞く度量と謙虚さを持ち合わせていたところが、他の人物にはないダビデの偉大さなのではないか。