バルタン誠路nのブログ

聖書についての随想、書籍感想

使徒の働きの登場人物とイエスとの結びつき

使徒の働き7章に出てくるステパノは、十字架のイエスを。8章に出てくるピリポは復活したイエスを。9章以降のパウロは町々村々を巡り、御国の福音を伝え、病をいやし悪霊を追い出した地上生涯のイエスを彷彿とさせる、ということはできないだろうか。

使徒の働きの登場人物とイエスとの結びつき

使徒の働き7章に出てくるステパノは、十字架のイエスを。8章に出てくるピリポは復活したイエスを。9章以降のパウロは町々村々を巡り、御国の福音を伝え、病をいやし悪霊を追い出した地上生涯のイエスを彷彿とさせる、ということはできないだろうか。

聖霊の流れに乗るイカダ

福島県の某秘湯に来ている。 川がすぐ近くを流れていて、ゴーという川の音を聞き、木の間から顔を見せる月を見ながら、しばし秘湯を堪能した。 川の流れの音は、豊かな神様からの語りかけだった。一瞬も途絶えることのないゴーという音。上流から、絶え間な…

真の多様性について

昨日に引き続き、今日も午前中、実家の草刈りにいった。そして、今日もなかなか刺激的な出会いがいくつかあった。 まずは、玄関を開けたらいきなり、15cmくらいのムカデが家の中に上がりこもうとしていた。ぞったしたが、心を鬼にして踏み殺してしまった。…

苦き根はえいでて汝らを悩し(へブル12:15)

今日、久し振りに実家の庭の草刈りをした。裏の方に、隣の家との境に何本かの柘植の生け垣の部分がある。前回の草刈りの時には、時間不足で手つかずにしてしまったところだたので、今日はそこを重点的にやった。ツルが柘植全体に絡まっているのが分かったの…

ヘブル書12章、13章とロマ書12章の類似

ヘブル書12章の終わりから13章の初めにかけては、「捧げるべき礼拝の規定」それに続き「愛の具体的行い」が書かれており、ロマ書の12章の前半部分と構造的には似ている。具体的には以下の通り 1. 捧げるべき礼拝の規定(ヘブル12:28) 「感謝しつつ、敬虔と…

神のことばの真実さの背景

列王記第一17章を読んだ。 エリヤ登場の章だ。 ツァレファテのやもめと息子は、エリヤを救い、また 彼らはエリヤによって死から救われた。 そこには「かめの粉は尽きず、壺の油はなくならなかった」という奇跡もあった。 しかし、このやもめの息子が、病気に…

ソロモンの堕落と自由意思

列王記第二は、10章までが、ソロモンの栄華を記しているが、11章に入ると、一転してソロモンの背神ぶりが描かれることになる。あれほどの、謙遜と知恵に満ちたソロモン、「主を恐れることは知恵の初め」(箴言9:10)と自分で真理を言い当てた本人が、これほ…

ソロモンの王国とエデンの園

列王記第一の3章、4章を読んだ。 ここには、一言で言ってソロモンの王国の繁栄ぶりが描かれている。 知恵を求める謙遜、それを求めなかったがゆえに与えられた知恵と判断力、富と誉れ。 周囲の国との平和などなどが、ソロモンには備わっていた。 象徴的な…

パウロの誇り

コリント人への手紙第二11章21b〜27辺りに、パウロが自分について誇れることを長々とリストアップしているところがある。 大まかに言うと、イスラエル人としての純粋さ、耐えてきた迫害・困難の多さと酷さなど。私は、長年、単純に、ここは、パウロが、普段…

ソロモンの知恵

今朝、通読表に従って歴代誌第二1章から4章までを読んだ。 1章には、ギブオンでの出来事が書かれている。 ダビデの後を継いで王になりたてのソロモンがギブオンに行った時に、主が夢に現れて「あなたの心にあるものを何でも願いなさい。それを叶えてあげ…

ダビデの偉大さ 神殿建設準備

歴代誌第一22:14-16 「見なさい。私は困難な中で主の宮のために、金十万タラント、銀百万タラントを用意した。また、青銅と鉄はあまりに多くて量りきれない。それに、木材と石材も用意した。あなたは、これらにもっと加えなさい。あなたのもとには、石を切り…

ダビデの偉大さ、ナタンとガド

今朝、歴代誌第一21章を読んで教えられた。 この章には、先見者ガドが出てくる。 ダビデの生涯の中で、3度、先見者と言われる人が重要な役割を果たしている。 1回目は、ダビデが神殿を建てようとの志を表明したときに、登場したナタン。 ナタンのことは、…

巡礼者の定義 ワースビーより

ウォーレン・ワースビーのコメンタリーより 創世記26章23〜25節の解説 Like his father Abraham, Isaac was identified by his tent and altar (Gen. 26:25; see also 12:7-8; 13:3-4, 18). Isaac was wealthy enough to be able to build himself a fine ho…

ナアマンをめぐる人々

列王記第二5章にはアラムの将軍ナアマンのツァラアトからの癒しの記事が書かれている。 通常ここは、当然、ナアマンに焦点が当てられて読まれるのが普通だろう。 しかし、今回読んでみて、ナアマンの周囲の人たちに関心を持った。 ①ナアマンの妻に仕えてい…

信仰の普遍性と個別性

ローマ14章ロマ書の 前半ではパウロは主に「律法の行い」 と「信仰」、中でも「割礼v.s 信仰」を するどく対比させながら論を進めてきた。 この14章でより生活に密着する食物のことを取り上げる。ここでも「信仰」が キーワードだが、 前半とは違う意味合い…

自分はサムエルに似ているなぁ。サムエルは王、長嶋級?

サムエル記上 15,16章 サウルは 自分とよく似ている。 アマレクとの戦いにおいて、王アガグと分捕り物の中の最上の牛と羊は聖絶しなかったけれど、 それ以外は聖絶した。だいたいの方向性においては神の言に従っているが、それをやり抜くことをせず、 あと…

不可解な聖書箇所

マタイ 27:51〜53 51すると見よ、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。地が揺れ動き、岩が裂け、 52墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる人々のからだが生き返った。 53彼らはイエスの復活の後で、墓から出て来て聖なる都に入り、多くの人に現れた…

創世記6章〜9章(ノアの大洪水)を読んで

①増水から転じて水が引き始めた分水嶺にあるもの 8:1を見ると「神は地の上に風を吹き渡らせた。すると水は引き始めた。」とある。 太陽が輝り始めて水が蒸発を始めた、となんとなく思っていたが、神様が用意されたものは、熱ではなく風だった。 滅びから命へ…

光あれ ー創造とことばー

創世記第1章の創造物語で、というか聖書全巻の中で、神が発した第一声は「光あれ」である。 天地は創造されたが、まだ混沌と闇の状態で生物は存在していない。 なので、この言葉を聞いたものはいない。正確に言うと、神以外にはいない。 いくつかの疑問が当…

使徒の働きに出てくる7人の執事たちとイエス様

使徒の働き6章で、使徒たちが「私たちが神のことばを後回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。」と言って、御霊と知恵に満ちた評判のよい7人の人を選んで、初代教会での食事の配給の務めを任せることにした。 ①ステパノ、②ピリポ、③プロコロ、④…

イエスが準備された魚と弟子たちが取ってきた魚

ヨハネ21:1〜14にガリラヤ湖で漁に戻っていた弟子たちに復活の主が現れた記事。 岸には元々、イエス様がご自分で準備された魚が炭火焼きにやっていた。 そこに、不思議なイエスのアドバイスで弟子たちが取った153匹の魚から数匹が追加で並べられた。 イエス…

詩篇について普段から不思議に思っていたこと

150ある詩編の中で、世界中でもっとも愛され親しまれている詩編は23編でまちがいないだろう。しかし、もっとも詩編らしい詩編といえば、1編と119編が甲乙つけがたく双璧をなすのではないかと私は思う。 【詩編第1編】 1 幸いな者 悪しき者の謀に歩まず 罪人…

ルカ福音書における「神の国」

ルカ福音書には「神の国」という表現は、32回(31節)出てくる。 それを私なりに分類してみると以下のようになる。 ①宣べ伝えるべき福音の内容 4:43, 8:1, 9:2, 9:11, 9:60, 16:16, ②たとえで伝える主題 8:10, 1318, 13:20, ③旧約の生徒などはすでに入っ…

ルカ福音書における「金持ち」と救い

ルカ福音書には、「金持ち」という言葉は、15回出てくる。 マタイが3回、マルコが2回、あとは、テモテⅠ、ヤコブ書、黙示録に1回ずつで、新約聖書全体で、23回中ルカが15回で65%以上を一手にルカが担当している。 以下にルカ福音書で「金持ち」が出てくる箇…

ルカ福音書の「いなくなった息子のたとえ」に至るまで

今朝、ルカの14章の途中から15章の終わりまでを読んだ。章をまたがって読んだため、一つの発見をした。 14章25節から「弟子の条件」というセクションがある。 ①父、母、妻、子、兄弟、姉妹、さらに自分の命さえも憎まないない者があれば、 ②自分の十字架を負…

ヨハネによる福音書の前半の登場人物

ヨハネによる福音書の前半は、一章ごとに一人の人物がイエスと出会い、イエスとの間に噛み合わない会話がなされたり、イエスに変えられていったり、という展開が基本的には繰り返される。勿論すべての章でこのすべての要素が盛り込まれているわけではないが…

変貌山での祈りと会話(想像編)

ルカでは「イエスは、…祈るために山に登られた。」と、変貌山に登られた理由が明記されている。 ①イエスの顔の様子が変わり ②衣は白く光り輝いた ③モーセとエリヤが栄光に包まれて現れ、 ④イエスとイエスのご最期について話していた ペトロと仲間たち(=ヨ…

イエスの衣の裾に触れる

ルカ8章40節から「ヤイロの娘とイエスの服に触れる女」の記事が展開する。 このところ、神の全知全能について少し頭の隅に置いていつも考えている。 神が全知全能ならすべてをご存知なはずなので、驚いたり、怒ったりされるのは矛盾ではないか。 しかし、実…

ルカにおけるたとえ

今朝、ルカの7章後半から8章前半を読んでいたら一つの発見をした。7章36節から、イエス様があるファリサイ派の人から招かれてその人の家に行き、食事をすることになった。(これだけでもプチ驚き、プチ発見であった。イエス様を食事に招いたファリサイ派の人…