バルタン誠路nのブログ

聖書についての随想、書籍感想

苦き根はえいでて汝らを悩し(へブル12:15)

 今日、久し振りに実家の庭の草刈りをした。裏の方に、隣の家との境に何本かの柘植の生け垣の部分がある。前回の草刈りの時には、時間不足で手つかずにしてしまったところだたので、今日はそこを重点的にやった。ツルが柘植全体に絡まっているのが分かったので、「よし、このツルを全部はがしてやろう!」と思い、とりかかった。

 ツルは、見事なものだ。茎の部分は寄生している柘植の茎とほぼ同じ色。そして、柘植の葉で緑に見えるはずの部分は、自分の葉っぱの緑で同じ色に染めている。パッと見た感じ、少々ツルが絡まっているのはわかるが、柘植もまだまだその下で元気にしているだろう、と呑気に思っていた。

 ところが、ツルを全部はがしてみて呆然とした。柘植はすでにまったく枯れていたのだ。ツルは枯れた柘植の全体に絡みつき、あたかも柘植はまだ健在だと思わせる姿で自分だけが生きていたのだ。

 自分の心を現しているようで、ぞっとした。ツルを思いっきり引っ張ったら、柘植の、枯れてもろくなった立派な枝が、ごろんと落ちてきた。自分はそれだな、と思った。形は立派に見えても、自分自身の管理を怠り、ツルに命を奪われ、訳に立たないものとして、ゴロンと醜態をさらした枝。

 今からでも遅くはない。悔い改めて、主に従っていこうと祈った。