バルタン誠路nのブログ

聖書についての随想、書籍感想

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

共に生きる生活 ディートリッヒ・ボンヘッファー著 森野善右衛門訳 から 1

P.27 ……キリスト者の交わりの中に持ち込まれるすべてのこのような人間的理想は、真正の交わりを阻害するものであり、したがって真正の交わりが存続しうるためには、そのような理想像は打ち砕かれなければならない。キリスト者の交わりそれ自身よりも、キリス…

抱擁を遠ざける時

旧約聖書1036ページ。旧約聖書コヘレトの言葉3章1節〜8節 1 何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある。 2 生まれる時、死ぬ時/植える時、植えたものを抜く時 3 殺す時、癒す時/破壊する時、建てる時 4 泣く時、笑う時/嘆く時、…

歴代誌第一 17章 -四重に美しい章-

ダビデが神殿建設の願望を現し、預言者ナタンが一旦「あなたの心にあることをみな行いなさい。」と言ったが、その夜、ナタンに反対の内容が主から示される。 歴代誌では、ダビデが神殿建設をするのが神の御心ではない理由に、列王記のように”ダビデが多くの…

マルクス・ガブリエル欲望の時代を哲学する 丸山俊一 NHK出版新書569 より

P.230 大阪の路上の一般の人 「そうしたら幸せになれますか?」 マルクス・ガブリエル 「みな、それを知りたいですよね? 大事なのは、そこに包括的ルールはない、ということです。 幸せは絶対に、ここ以外のところにはない、と、わかることでしか幸せになれ…

別冊NHK100分de名著 メディアと私たち より

第三章 『空気の研究』山本七平 大澤真幸 P.96 戦艦大和は1945(昭和20)年4月、すでに沖縄戦が始まっている最中、沖縄に向けて出撃しました。しかし、大和の出撃が無謀で、戦略的に無意味であることは、そのときすでに明白でした。会議に参加した参謀の一人ひ…

「ボンヘッファー -反ナチ抵抗者の生涯と思想」宮田光雄 岩波現代文庫より

P.307……これまでの年月の間、ただ自己保存のためにだけ戦ってきたわれわれ教会は、人びとのため、またこの世のための和解と救いの言葉の担い手である力をなくしてしまった。だから、これまでの言葉は無力になり、口がきけない状態にならざるをえない。そして…