バルタン誠路nのブログ

聖書についての随想、書籍感想

ひとりでいることと交わり 「共に生きる生活」ボンヘッファー より 5

 ひとりでいることのできない人は、交わり〔に入ること〕を用心しなさい。そのような人は、自分自身と交わりとをただ傷づけるだけである。

 中略

 しかしその逆の命題もまた真である――交わりの中に入れない人は、一人でいることを用心しなさい。あなたは教会の中へと召された。召しはあなただけに向けれれているのではなく、召された者の教会において、あなたは自分の十字架を負い、戦い、祈るのである。死の時においてさえも、あなたは一人ではない。

中略

 私たちはこう認識する――交わりの中にいるときにのみ私たちはひとりでいることができるし、一人でいる者のみが交わりの中で生きることができると。

中略

 どちらか一方が他方に先立つのだってあるのではなく、この二つは同時に、すなわちイエス・キリストの召しと共に始まる。
 それぞれが深い淵を危険とを内蔵している。ひとりでいることなしに交わりを望む者は、言葉と感情の空虚さに陥り、交わりなしにひとりでいることを求める者は、虚無と自己幻想と絶望に滅びる。